天然ボケは直る

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エッグベネディクト作りました

最近、はじめて太宰治人間失格を読みました。

冒頭から雷に打たれたような衝撃をうけました。
正直、共感するところがおおいにあり、いつの時代も人の悩みは同じと多少吹っ切れました。
自意識の潔癖とでもいうのか・・・思い込みといったらそれまでだけど。


話は一転、週末、新宿二丁目のバーに行ってきました。


そこはもともと夫が通っていたお店で、
私も3年くらい前に二度ほど訪れたことがあります。

ところがその2回ともママに嫌われました。
「あんたウザいのよ」といわれて私だけ叩き出されたというトラウマのある店です。

だから、夫が「××(ママ)の店に行きたい」と言った時はかなり気が進まなかったのですが、
今回は私の旧友が何人かおり、みんな乗り気だったのでしぶしぶ行くことにしました。

おそるおそるお店に入ると、3年前とまったく変わらぬ内装に同じく変わらぬママの姿がそこにあり。
あごヒゲがもみあげまでつながった強面のオネエです。


「いらっしゃーい、怖くないわよ〜」椅子をすすめてくる。
夫は過去にいろんな女をここへ連れてきているらしく、わたしのことは記憶にないみたい。
ひとまずホッと胸をなでおろす。。これで普通に飲める^^;

夫が、この子と結婚したんだ、と言ったらヴーヴクリコを出してくれました。
わあ、こりゃありがてえ。こんな気前のいい人だったのかとちょっと見直すゲンキンな私。

その日は4時間も滞在しましたが追い出されることなく、帰り際名刺をもらいました。
それまでとは打って変わって、いい気分でした。


思い返せば3、4年前、店を追い出されたときはいずれも酔っていました。
夫とはただの飲み友達でしたが、おそらく連れの女らしからぬ高飛車で生意気な言動をしていたはず。
カラオケをがんがん入れ、となりの見知らぬゲイの方に絡み、大変にわきまえぬ態度だったような気がします。

自分が厚顔無恥だと気づいたのはそれから間もなくでした。
交友関係がだんだん派手になるにつれて、騙されたり、陥れられたりすることが増えてきました。
何度か傷ついてやっと、自分が悪かったことに気づくことができたのです。

それからは空気を読むようになり、周りの賢い人を観察して、徐々に年相応の分別を学んでいきました。
それ以来ぱったり「天然ボケ」とは言われなくなりました。

同時に、天然ボケの人を判別できるようになりました。
人に騙され、痛い目に遭わせられてやっと、長年言われ続けた天然ボケが直ったのでした。


さて、この経験を踏まえて天然ボケの正体は何かということを考えてみると、
1.自分を客観的にみる視点の欠如に、2.他人にたいする警戒心のなさが加わったものかと思います。

思いつきの発言、ばか正直な告白、捨て身のサービス精神・・・こういう天然ボケ特有の子どもじみた破天荒さは、
上記2つの要件が揃っていなければ(お金をもらっているのでもない限り)到底発揮できないものです。

ゆえに、天然ボケを直したい場合、
周りに痛いと思われて無視されることで自分を客観視しようという気づきを呼びさまし、
信頼していた人にやすやすと騙されて警戒心を養うという経験が必要なのではないでしょうか。

これはかなりの荒療治ですが、天然ボケと言われ続けている人は遅かれ少なかれいやでも体験することかもしれません。
馬鹿とハサミは使いようというように、天然ボケの人は悪い輩が寄ってくる確率が高いことは想像に難くないでしょう。
軽傷で済めばいいのですが、中には酷い騙され方をして人間不信になってしまう人もいるでしょう。


あまりいい記事になりませんでしたが、自らの痛い経験からわかりやすく解説してみました。
お悩みの方がいれば参考になったらと思います。