(Q&Aより)わたしの幸福論 その2

前回の続きです。

前回の記事:(Q&Aより)わたしの幸福論 その1
(Q&Aより)わたしの幸福論 その1


涅槃の境地に入り、あらゆる苦しみから逃れたい。
わたしは静かに、たたかいを始めました。

どのようにしたかというと、たとえば、
湧き上がってくる欲望や怒りを、意識の中で手放すのです。

そっけない彼にも、意地悪で面倒くさい同僚にも、
ファッション誌の中の靴やバッグにも、アワビをごちそうしてくれる誰かにも、

何も期待しない。
そもそも欲しがらない。
手に入っても入らなくてもどっちでもいい。

そうすると、一瞬楽になります。でも、なんかさみしいのです。

何にも気持ちを動かされなくなるとしたら。
アワビにも、可愛い靴にも、愛する彼にも心を奪われなくなったら、
それは本当に幸せといえるのかと。

もちろん、実際に涅槃の境地に到達することができたら、今よりずっと幸福かもしれません。
地味で質素な生活が苦にならず、小さなひとつひとつのことに感謝の気持ちを持つことができ、
無駄な思考がなくなって、彼にも誰にも期待せず恨まず、あらゆることに気づかいができる優しい人間になれるという気がします。

でもそんなの、味気ないし、何よりわたしらしくないじゃないか。。
とにかく、わたしは涅槃への取り組みはいったん保留することにしました。
そうときまったら、欲望のなかでできるだけ気分よく生きようと思いました。

はて、気分よく生きるってどういうことだろう?
とりあえず思いついたのは、「いやなことは絶対考えないようにする」ということでした。

その知恵はこの本から得ました。

ところが、ぜんぜんできませんでした(爆)
わたしって自分が思っている以上にネガティブで、
ちょっとでも気を抜くと、すんげー鬱なことばっか考えています。
そんな矢先、ネガティブなことを考えないで済むテクニックを手に入れました。

その方法とは、たとえば通勤時、道を歩いているときに
わたしは無意識に考えごとをしているのですが、
考えごとをしている自分に気づいたら、すかさず、感覚に意識を集中するのです。
要するに、踏みしめている地面の感覚や、手に持っているバッグの持ち手の感覚、
肌に触れる風の感じなど、そういうものを意識すると、不思議とその間、考えごとができなくなります。



この本に書いてありました。

要するに、そもそも考えなければネガティブ思考はしなくてすむわけです。
それでもつい気づかないまま考えごとを続けて、気がついたらゲッソリしていたりすることもありました。
けれど、わたしはけっこう前からネガティブ思考は本気でなんとかしなければいけないって思っていたので、
極めて簡単なこの方法を超マイペースに継続することにしたのです。

すると、はじめに気付いた変化として、まず愚痴が減りました。
かなり愚痴っぽくて妹に面倒がられるほどのわたしですが、
その頃は妹の愚痴が非常に気になったくらいです。
長くなってしまったので、続きはその3として書きますね。
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