残念マン その1

会社で残念な男がいます…。
彼はたしか32歳、イケメンではないが、性格は至ってぶさいく。
うん、何をどう差し引いてもぶさいく。
男から見ても、女から見てもぶさいく。
えっ、なんか怖いって?
フン、これから始まる話を聞いても同じセリフが言えるかしら…。
彼の名前をN竹としましょう。
N竹さんはもともと会社の営業チームに所属していましたが、
営業という職種があわず、うつ病で出社拒否、挙げ句に本社へ異動、窓際的な仕事を任されるようになりました。
彼の仕事の遅さは目に余るものがありましたが、営業とは違うまったりした雰囲気は彼の負担にならなかったようで、
N竹はどんどん元気を取り戻していきました。
しかし彼の元気には目に余るものがありました。
昼休みになれば、後輩相手に営業時代の自慢話、
新入社員に私用メール、ゴルフサークルをおっぱじめ、しまいには勢い余って派遣社員にまで手を出す始末。。
毎週合コン三昧、そこにいる女子たちに会社自慢。毎回きまって言うセリフは、
「うちの会社の男は“買い”やで〜」
彼の自宅は世田谷、駐車場つきのマンションに住んでいますが、家賃は会社が95パー負担してくれるので一見お金はあるでしょう。
しかし、勤続10周年を迎えようとしているの彼の社員ランクは三年目の子と一緒。
完全に出遅れた、買う価値のない馬券なのでした。
わたしが入社して3ヶ月ほど経ったある日、
N竹からメールがきたのです。
(続く)
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